【名前】本名はヴラディスラウス・ドラクリヤ(本人は知らない)。略してヴラド。【性別】男【年齢】20代前半【種族】人間【所属・役職】海賊【性格等設定】ほぼ白に近い銀色の髪をもち、その半分は刈り上げてある。腰には古いが手入れの行き届いたククリナイフを二本提げている。全身に彫られた刺青と黒い首輪が特徴的。帝国に滅ぼされた辺境の国の遺児で、独自の文化を築き上げていた故郷は、黒魔術や死霊術、食人など一般的に忌み嫌われる事を是とする神を信仰していた。本人はそれを知る由もない。物心ついた時にはすでに故郷は帝国に焼き払われ、彼は出自不明の安い売り物だった。闘技場の余興で子供が殺されるだけの見世物同然の試合に駆り出されてしまうが、命からがら勝利し、才能を見込んだ奴隷商のもとで剣闘士として死線を潜り抜けてゆく。名をあげ始めた18歳の頃、突然現れた眼帯をした青年に大金で強引に買い上げられ、その日のうちに魔術で縛り上げられたすえ全身に謎の黒い刺青を彫られてしまう。そして数日後の傷の癒えはじめた朝、その青年はいくばくかの路銀を残し彼の前から姿をくらましてしまう。それ以後は鉄砲玉や殺し屋を転々としながら食いつなぐ日々が続くが、盗みに入ったとある海賊船の船長に見つかってしまう。しかしそこでなぜか海賊の一味として勧誘され、さらにその船長が自分に刺青を彫った青年まで知っているという言葉を聞き、勧誘を受け入れる。最初こそ残忍な盗賊が来たと船員たちは嫌悪の視線を送っていたが、彼の持つ卓越した戦闘能力と気取らない、威張らない飄々とした態度に知らず知らず船員たちの人望が集まり、結果的に船長の右腕として信頼され始めている。好奇心も強く、最近は船長に普通の人間の暮らしや作法を教わりはじめている。気分屋で、たまに口を開けばボヤくか茶化す彼だがその生い立ちは凄絶である。少年時代は同じような境遇の奴隷仲間達との友情や息もつかせぬ戦いの日々が彼を壊さずにいたが、やはりどこか感情が欠落している部分があり、善悪に頓着がなく無辜の他人の命を奪うことにもためらいがない。