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-------------------------------------------------------------- 衛兵の詰め所で惰眠をむさぼるマシュー。 その寝顔はお腹一杯のハチミツ種よりももっと幸せそうだった。 というより、足元にハチミツ種の瓶がいくつも転がっている。 同じように衛兵たちもそれぞれぶっ倒れるようにして眠りについている。 宴会でも開いたのだろうか・・・ 見ればうっすらと空も白み始めたあたり夜が開け始めているのだろう。 そんな時。 ぎぃぃぃぃ・・・ ゆっくりと木の扉が開かれる。 寝ていたはずのマシューの右手が剣にかかる。 長い傭兵や冒険者時代の本能が自然に警戒をさせたのだろう。 マシュー「・・・・誰だ?」 寝ていたはずのマシューが声を上げる。 「ま・・・・マシュー隊長・・・ゲフッ」 思わず立ち上がるマシュー。 そのまま扉の方に駆け寄った。 マシュー「おい!大丈夫か!」 見ればここまで這ってきたのだろう。 扉の所の男は薄汚れている。 マシュー「お前は・・・しっかりしろ!」 マシューには見覚えがあったのだろう。 マシューの部下だった男だ。 さすがに膝以外に矢を受けて衛兵になったような男はこの男しかいない。 忘れようがなかった。 這ってきたという事はよほどの事があったのだろうか? いや・・・それどころか・・・・男の後には血の跡が続いていた。 何者かに襲われたのであろうか? 衛兵「わ・・・私のことよりも・・・・」 マシュー「そんな事よりお前の方だ!ひどい怪我じゃないか!待ってろ!今癒しの手を・・・」 衛兵「私の話を聞いてください・・・我々は帝都に入り込んだエルフをメルダ様と共に追っておりました」 マシュー「帝都にだってエルフはいくらでもいる。大体なんでメルダがそんなまねを・・」 とは言えマシューもただ聞いているわけではない。 メルダから習ったのだろう。不器用ながらも癒しの手を使って兵を治療しながらだ。 衛兵「皇帝陛下からの勅命なのです」 マシュー「んだとぅ!あのクソ爺・・・俺のメルダになんてことを・・」 衛兵「いえ、正確には皇帝陛下から命を受けた魔術師ギルドが彼女を捜索の任に充てたのです。 失礼ですが、隊長もメルダ様も帝国の生まれではありません。隊長はまだ衛兵長なので市民権が ありますが、メルダ様にはまだありません。ですから不法滞在者か奴隷と同様の扱いで、 魔術師でそれなりの腕をもち、帝国臣民でもない者。これならば有事の際も帝国に害はないと ギルド長が・・・・」 眉間に皺を寄せてマシューは言う。 マシュー「あのアーンゲールのクソ爺・・・」 衛兵「そして・・・ここからが大事なのです。我々はメルダ様と共にエルフを追っていました。それはエルフが 帝都で悪事を企んでいるとの報があったからなのです」 マシュー「それならメルダじゃなく俺達の仕事だろうに・・・」 衛兵「マシュー隊長は色々な意味で顔を知られすぎています。大体容疑も確定していないのに表立って衛兵隊が 動くわけにはまいりません」 マシュー「それはそーなんだが・・・」 衛兵「そしてついに姦計を聾しているエルフを突き止めたのです。シ・ゲルでした。あいつはこの帝都で邪神を召還しようと していたのです」 マシュー「な、なんだってーっ!」 衛兵「なんとか阻止しようとしましたが・・・シ・ゲルの手の者が余りに多く・・・」 マシュー「それでメルダは!?」 衛兵「この事を隊長に伝えよと命を受けここまで逃げてきましたが・・・追っ手の方があまりに・・ゲフッ」 さすがに深手だったのだろう。癒しの手のおかげで多少は話せたもののこの衛兵も長くはないようだった。 衛兵「シ・ゲルはまだ町の外れの遺跡にいるようです。早く行かないとメルダ様が・・・」 マシュー「わかった。よくやったぞ。もう休め。それだけの事をしてくれたよ」 衛兵「申し訳ありません・・・少し休んだらわ・・・た・・し・・も・・ま・・・・・・た・・・・・」 それきり衛兵は動かなくなった。 そっとまぶたを閉じてやるマシュー。 マシュー「あのこげ茶野郎・・・・まってろ・・・今その首を壁に飾ってやる!」 そう言うとマシューは駆け出した。 -------------------------------------------------------------- マシュー(はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・) 息が荒い。 見ればあちこちがどす黒く汚れ、持つ剣も血にまみれている。 パチパチパチ・・・ 乾いた拍手の音だ。 しかしそれは決して賞賛を思わせない音。 シ・ゲル「いやはやなんとも・・・驚きましたな。わずかこれだけの間に、役に立たない手下とはいえ、 数名のエルフを切り捨てるとは・・・・ その手下にさえ劣る劣等種族と思っていましたが・・・まったく貴方方は。これはいい勉強に なりましたな。認識を少々改めないといけないようだwww」 憎憎しげにシ・ゲルを睨みながらマシューは吼える。 マシュー「てめぇ・・・一体何を企んでやがる!何のために邪神なんぞを召還しようと!?それに・・・ メルダはどこだ!言え!」 だがそんなマシューなぞ意にもかけないように。まるで目の前の子供を諭すように人差し指を振りながら 言うシ・ゲル シ・ゲル「おやおやおや。質問は一つずつにして頂きたいものですな。そういう風には教えられなかったの ですかな。まったく、この劣等種族共と来たらwww」 マシュー「答えろ!」 マシューが吼えた。それに気後れしたわけではあるまい。ニヤリと嗤いながら言うシ・ゲル。 シ・ゲル「いいでしょう。あっという間に配下を切り伏せた貴方の蛮勇に免じて答えて差し上げよう。 企みといいましたかな?私は何も企んではおりませんよ。 我らエルフのために、エルフがなしえる事を。そう。真なる開放のために我が同胞達の切なる 願いを果たさんと動いておるだけなのですよ」 マシュー「それが邪神の召還か!?そんな物召還すればどういう事になるか判っているのか!?」 いかなマシューとて冒険者としても修羅場を潜り抜けてきた。シ・ゲルの企みが如何に危険かは 身にしみて知っていた。 だがシ・ゲルに意に介した風さえない。 シ・ゲル「分っておりますとも。貴方方生きる値打ちも何もない、劣等種族は滅び、真なる大地の 主たる、我らエルフがこの地を治めるのです」 マシュー「貴様にそれが出来るわけがねぇぇぇ!」 哀れむような眼でマシューを見ながら言うシ・ゲル。 シ・ゲル「貴方方劣等種族と同じにされては困りますな。虫けらのような貴方方では出来ないことであっても 我々なら児戯にも等しい。そうだ。エルフこそが人の頂点であり、真なる人なのですよ」 マシューの眼に更なる怒気が走る。 マシュー「てめぇ・・・自分を何様だと思ってやがる・・・」 シ・ゲル「そうそう。もう一つ答えないといけませんでしたな。ほらそこに転がってるゴミ。貴方は見覚えがあるのでは?」 マシュー「なにぃ・・・・」 そういわれて目を向けてみるマシュー マシュー「!!!!!!!!!!!!!!」 そこには・・・焼け焦げた細長いものとが転がっていた。 絶叫すら枯れ果てる驚愕。 かろうじて言葉をつむぐマシュー。 マシュー「う・・・うそ・・・だ・・・・」 そんな残酷な風景など微塵にも惨く感じないのだろう。 劣等種族というからか・・・ シ・ゲル「お認めになったらどうなのですかな?往生際の悪い。ほら私は答えましたぞ?」 そうだ。細長い焼け焦げた人間の女性の胴体と・・・ シ・ゲル「おお、そうだそうだ。これもありましたな」 何か小さくて丸い物を蹴ってよこすシ・ゲル。 それは・・・人間の頭部。 メルダの生首が転がってきたのだった。 マシュー「メルダァァァァァァァァァァァァッ!」 -------------------------------------------------------------- Part4に続く
普段73番が扱っている薬品です。 薬 ・治癒の飲み薬 原料は緑の葉っぱと白い木の実と赤い木の実。 自然治癒力を活性化させ、傷の治りを早める。 かつてはもっと強力なものも作られていたが、現在では違法。 ・治癒の塗り薬 原料は緑の小さくて丸っこい葉っぱと黄色い花の草。 患部の出血や炎症を抑え、傷の治りを早める。 ポピュラーな傷薬。なお、飲むと皮膚炎を起こすので注意。 ・止血の粉薬 原料は背の高いキノコと平べったいキノコ。 飲むことで出血を抑える効果を持つ。圧迫止血では止められない際に有効。 効果は高いが、死ぬほど苦い。 ・応急処置の粉薬 原料は池にいるカニの殻と背の高い水草の穂。 傷口にふりかけることで血液を強引に凝固させて止血する。 大怪我であっても数分で止血可能。 ・解毒の飲み薬 原料は背の低い葉っぱの白い花と紫の花の根っこ。 一般的によく使われる毒を解毒可能。 ただし、赤ひょろっとしたキノコの毒は解毒できない。 毒 ・火傷の塗り薬 原料は蜂蜜と小さい黄色い花。 重症でない火傷の治癒を助ける。 魔法の火も含め、ほとんどの火傷に有効。 ・壊死毒 原料は緑の毒グモ。 遅効性で、打ち込んだ部位を壊死させる。 解毒はやや難しい。 ・血液毒 原料は毒蛇と黒い羽虫と蛭。 止血を困難にし、弱らせ、失血死させる。 解毒は容易。 ・遅効性神経毒 原料は黒い毒蜘蛛と丸っこいキノコ。 最初は症状が軽く、数日後に一気に殺しにかかる。 解毒はやや難しい。 ・複合毒 原料は赤いひょろっとしたキノコと丸っこいキノコと毒蛇。 最初は腹痛・嘔吐、続いて目眩や麻痺、呼吸困難、言語障害、造血阻害、全身の糜爛、腎不全・肝不全を引き起こす。 解毒も難しく、解毒できても後遺症が残る。なお、触れればアウト。
長くなりそうなので幾つかに分けます。 ちょっと変な設定も盛り込んじゃったのでダメだったら言ってね^^; -------------------------------------------------------------- 時間を少々遡ろう。 夢幻のごとく。 幻夢境をさ迷うがごとく・・・ -------------------------------------------------------------- 女性「この辺のはず・・・・」 闇の中、あたりを伺うように慎重に歩を進める女性。 すえた空気が当たりに満ち、薄汚いボロ家が無作為に軒を並べる。 ダウンタウンの一角だろうか? 後ろからそっと声がかかる 兵「お気をつけください。メルダ様。何か・・何か嫌な予感がいたします・・・」 兵といっても別に兵装に身を包んでるわけではない。 極めてありふれた平民の服だ。 だがその身のこなしがただの平民ではないことを物語る メルダ「大丈夫。私の強さは知っているでしょ?」 長い髪を後ろで縛った黒髪の女性 闇の中でははっきりは見て取れないがそれでもなお微かにこぼれる月の明かりが彼女の抜群の プロポーションを浮き彫りにする メルダと呼ばれた女性はそっと後ろを振り返ると微笑みかけた。 兵「しかし・・・この様な任務、わざわざメルダ様が行われる事とも・・・」 ふっと笑うとメルダは答えた メルダ「確かにね・・・魔術師の私が密偵の真似事なんて、笑えないわね。 でもね、だからといってマシューに任せられると思う?」 とは言うものの彼女とてローブに身を包んでいるわけではない 裏路地の密偵のような任務。さすがにこの任務には彼女もローブは向いていないと判断したので あろう。 兵「それは・・・・」 メルダ「あー見えてもあの人衛兵長だしね。それに・・・結構がさつでいーかげんだから、任せてたら 今頃ドジ踏んじゃってるわよ?」 さすがに自分の上官をこうも言われては兵としても苦笑せざるを得ない 兵「い、いやそのそれは・・・確かに色んな意味で体長は顔を知られすぎてますが・・・・」 メルダ「この辺なのよね?」 さすがに兵に気を配っただけではなかろうが、そういって話を切り替えるメルダ。 兵「はい。確かに情報ではこのあたりです」 メルダ「エルフがおかしな企みをしてるって話だけど・・いまだに信じられないわよ。邪神の召還なんて」 露骨に繭に皺を寄せ嫌そうな顔で兵は言う。 兵「あの高慢ちきなエルフ共です。神をも使役できると思ってるのでは?」 メルダ「まさか。確かに彼らは高慢な所はあるけど・・私の知り合いのエルフにはそんなのいなかったわよ。 ・・・・変なのはいたけど」 メルダの言葉に思わず意外と言わんばかりに目を丸くする兵。 兵「変なの・・ですか?」 メルダ「金髪でとがった髪型したエルフでね。”バイアズーラ”だかなんだか良くわからないことしか言わなかったけど・・ 決して変ではあっても悪いエルフではなかったわよ?」 こんなエルフは想像もしなかったのであろう。少々渋面で言う兵。 兵「はぁ・・・それはそれで”すったっぷ”でもしないと困るような気もしますが・・・」 メルダ「まぁね・・・あなた達自身元々マシューから巻き上げ・・いいえ、借りて来たとはいえ、衛兵だものねぇ。 そう思っても仕方ないわ」 兵「まぁそれが仕事・・・」 突如口に指を当て沈黙を促すメルダ ザッ・・ザッ・・ザッ・・ 歩を進める足音。 声「おやおや。随分と心外な言われようですなぁ・・・でて来られたらどうかな?判っておるのですよ」 あきらめたかのようにゆっくりと顔を出すメルダ メルダ「やっぱりあなただったのね。シ・ゲル。こんな酔狂な事考えるのはあなた位だとは思ってたけど」 まさに以外と言える顔でシ・ゲルは言う。 シ・ゲル「おや?酔狂とはこれはまた随分な言われようですな。それに役にも立たない雑兵をぞろぞろ 引き連れてこんな夜更けに、こんなうらびれた町をご散歩とは、どっちが酔狂ですかな?」 メルダ「まだ、ダンジョンに入れられない?今度は私がじきじきに帝都のダンジョンに放り込んであげよう かしら?」 シ・ゲル「おやおや。怖い怖い。淑女にそんな顔をされては小心者の私としては怯えるしかないですな」 といっていてもシ・ゲルに怖がった素振りはまったくない。 寧ろ彼女を小馬鹿にしたようにオーバーに肩をすくめて見せる。 メルダ「この後に及んでしらばっくれるつもり?邪神を召還している者がいるという噂があるわ。あなたも一枚 かんでるんじゃないの?」 シ・ゲル「それはどうですかな?こちらもそちらの動きは把握しておるのですよ」 そういうと物陰から何人ものエルフが顔をだす。 兵1「くそ・・シ・ゲルだけでもいい加減薄暗いのに・・・」 兵2「この場合こげ茶だと思うが・・ダークエルフだし。それになんだあのダークエルフの数は・・・」 兵3「1・・2・・3・・・ざっと見積もっても20人以上か・・・」 兵4「・・これじゃぁ・・メルダ様・・」 兵達に動揺が走る。 メルダ「・・・・・やっぱり・・・こんな事だろうと思ったわ。でもこれではっきりした。私は誰もあなたが邪神を召還 しているとは言っていないわ。それでこれじゃぁ罪を認めたような物よ」 ハナから隠すつもりもなかったのだろう。 以外にも驚いた素振りさえ見せないシ・ゲル。 シ・ゲル「これはこれは。失策でしたかな。まさかあなたのような女性にカマ翔られるとは・・・とはいえ、こんな ダウンタウンです。人一人いなくなってもおかしくはない。どこぞの盗賊の仕業でしょうとも。 ・・・・かかれ」 そういうとエルフ達が向かってくる。 兵「お逃げください!メルダ様!この場は我々が!」 メルダ「そうは行かないわ!あなた達はだれかこの事をマシューに伝えて!」 メルダ達の間に緊迫が走る。 兵「しかし!」 メルダ「く・・・そう簡単にやられはしないわ。ターイラー ターザンメ ウォウアリフ イェーター! 光の嵐よ!我、今その戒めから解き放たん!疾くわが前の敵を討ち滅ぼせ!」 呪文を唱えるメルダ。 爆炎が広がる。 そして・・・ メルダ「・・・やった?」 だが、このセリフは往々にしてよくない結果を招くものだ。 シ・ゲル「やれやれ・・・淑女にしてははしたない。夜中に大きな物音を立てるの物ではないですな」 爆炎の中から聞こえてくる声に蒼白となるメルダ。 メルダ「そんな・・・・」 さして驚いた風もなく、服についた煤を手で払いながら言うシ・ゲル シ・ゲル「しかし驚きました・・まさかあなたが外呪まで使いこなそうとは思いもしませんでしたな。 魔術師ギルドの正式呪文以外の禁呪まで使いこなそうとは。 いや、賞賛すべきでしょうかな?おかげで手勢が大分減ってしまった。 まさか開口一番にTILTOWAITを喰らうとは思っても見ませんでした」 口ではそう言うもののシ・ゲルに驚いた風はまったくない。 メルダ「外呪でも最高位に位置する呪文なのに・・・・」 シ・ゲル「ですが、貴女はエルフの呪文耐性を少々侮っておられたようですな。それに我らには 今は神のご加護があるのですよ」 悔しげに唇を噛みながらメルダは言う。 メルダ「・・・っ・・・邪神の魔法結界・・・もうそこまで・・・邪神が覚醒を・・!?」 シ・ゲル「とはいえ、まだ手勢は残っておりますのでな。あなた方を始末するには十分です。 ああ、そうそう。冥土の土産に教えて差し上げましょうか。 我々は結界を張ってあんな小島に貝の様に閉じこもる必要などないのです。 下らん人間などの劣等種族に怯える必要も」 憎憎しげにシ・ゲルを見つめながらメルダは言う。 メルダ「それで邪神を召還して我々を滅ぼそうと・・・?」 馬鹿にするようにゆっくりとかぶりを振りながらシ・ゲルは言う。 シ・ゲル「いえいえ。それはとんだ間違いですよ。力を借りただけです。神の力の一辺をね。 そのために彼が少し動きやすくしただけですよ」 外呪さえ防御する神・・いったい如何様な神なのか・・・ メルダの表情にも若干のおびえの色が走る。 メルダ「いったい・・・何を召還したの!?」 ニヤリ。 まさにニヤリと嗤って・・ まさに最後通告のようにシ・ゲルは言う。 シ・ゲル「盲目にして無貌のもの・・・おっと。あなた方には這い寄る混沌といった方が分りやすい ですかな?」 驚愕に目を見開くメルダ。 メルダ「まさか!そんなものを・・・」 シ・ゲル「そろそろおしゃべりにも飽いてきました。・・・・やれ。」 -------------------------------------------------------------- Part3に続く
長くなりそうなので幾つかに分けます。 ちょっと変な設定も盛り込んじゃったのでダメだったら言ってね^^; -------------------------------------------------------------- 夜の帳。 日はすでに落ち、漆黒が空を染め上げる。 あたりに人通りもなく、静寂に包まれているあたり深夜なのだろう。 そんな深夜にあっては王城と言えど夜の帳に包まれ、人は皆夢の世界へと旅立つ。 まさにそんな夜を表すかのように王城も闇に包まれている。 いや、1箇所だけ・・ほのかに窓明かりが漏れる。 この深夜にいかような理由であろうか・・ 窓明かりが漏れる部屋。 その中では髪をオールバックにした男性が書類仕事に追われている。 ピクリ。 一瞬男の手が止まる。 マシュー「きさまか・・・こんな夜更けに何の用だ?」 まるでそこに誰かがいるように声をかける。 確かにそこには何者かの気配が存在した。 マシュー「手を貸せ。だと?貴様がか?貴様程の者が私に助力を求めるか」 だがろ蝋燭だけが照らす室内でその姿は見えない。 いや・・存在しているのだろうか? ただ蟠った闇の気配が存在するだけだった。 マシュー「ふん・・・私がそんな戯言に手を貸すとでも?」 闇は答えない。 いや、マシューには聞こえているのかもしれない。 マシュー「大体、そんな児戯なら私ではなくても他の”貌”でもできようが」 闇の中、蟠る闇が苦笑したようにも感じられる。 マシュー「なに・・・?」 珍しく露骨に嫌そうに眉間に皺をよせるマシュー マシュー「ほう・・・あの男が・・・」 闇が嗤う。 マシュー「あの男となれば話は別だ」 珍しい・・・事だろうか・・・ マシューの顔が歪む。 静かだが・・・決して隠せぬ深い怒り。怨恨にも似た形相だ。 マシュー「ああ、判っている。私に断れる道理がないことはな。なにせ貴様と同じ なのだからな」 マシューと闇が同じ・・如何に日がなの言動を鑑みても考えにくい事だった。 ぎゅ・・・ 怒りからか・・・・ マシューの左手が強く握られる。 マシュー「そうだ。そのために私は・・・」 -------------------------------------------------------------- Part2に続く
【名前】ユキ 【性別】男 【年齢】16歳 【種族】エルフ 【所属・役職】乗馬が好きだからという理由で騎馬隊に出入りしているが、入隊は断られている 【性格等設定】人懐っこく好奇心旺盛。王城での生活に不満はないが少し退屈している模様。
【名前】ヴァイス・ブルーメ 【性別】女(雌?) 【年齢】人間でいう21歳 【種族】鳥族 【所属】無 【性格】人懐っこい。素直。明るい。ポジティブ。うっかり。突飛な行動をたまにとる。 【設定】 東の山奥に『森の民』といわれる鳥族が住む里があるらしい。 ヴァイスはそこの生まれ、二十歳までは里にいた。 子供時分には、大人達から『人間は悪意を運ぶ生き物だ、近づくな』と、言われていたが、たまに里付近に旅人が来るから話を聞いていた、それがきっかけで人間ないし世界に興味がわいた。 現在、山の麓付近の宿屋兼酒場でバイトをしている。いつか世界を回ってみたいと考えている。 好物はチェリーである。
【名前】73番 【性別】男性 【年齢】18 【種族】ケットシー 【所属・役職】無所属・錬金術師 【性格】争いは好まず、今の平穏な生活を維持するためにできるだけ避けようとするが、一度敵対すると徹底的に叩く。 困っている人を見かけると無条件で助けるが、恩を仇で返されると問答無用で猛毒を叩き込む。 甘いものを与えると大抵の人になつく。ただし、元奴隷のため帝国の印象は悪い。 仔猫呼ばわりや、耳と尻尾を触られるのは嫌らしく、尻尾を逆立てて威嚇する。 【設定】元は死亡前提で敵陣に突撃させるためだけに育成された使い捨ての戦闘奴隷の1人。 生まれてからずっと奴隷であり名前のかわりに番号で呼ばれていた。現在は「猫」「薬屋」「黒猫」など適当に呼ばれている。 最初で最後に参加させられた作戦で、標的の殺害に成功。他の奴隷同様死亡したと思われていたが、こっそり脱走していた。 現在は森を放浪しながら、出会った旅人に薬を売って生活している。 注文には即座に応じ、傷薬から各種病気の治療薬といった薬、対象を死に至らしめるような猛毒など様々な薬を取り扱う。 マトモな教育を受けていないため、読み書きは簡単な文が読める程度で、書くことは出来ない。 また、物覚えが非常に悪く、なかなか人の名前を覚えられないため、相手を呼ぶさいは外見的特徴や役職に敬称をつけて呼ぶ。 森の薄暗い場所に生える丸っこいキノコは猛毒の材料であるとともに、彼の愛してやまない存在。 【戦術】奴隷時代に持たされた簡素なダガーと複合弓を使用した奇襲特化。ダガーや鏃には猛毒が塗られているため、掠るだけでも危険。 戦いが得意なわけではなく、奇襲に失敗すれば敗北が確定する程度には弱い。 【甘いもの】彼にとって砂糖を始めとする人工の甘いものは特別な存在。 ロクな食事も与えられず、日々苦しい訓練と労働に従事している時に、奴隷の管理を任されていた魔術師が気まぐれに与えた「ご褒美」の角砂糖がそのきっかけ。 【丸っこいキノコ】一般的に錬金術師たちの間ではエルフの椅子などの呼び名で知られる丸っこいキノコ。 73番が愛用する強烈な麻痺性の神経毒と痙攣・呼吸困難を引き起こす猛毒の素材。 恐ろしい猛毒にもかかわらず、可愛らしい見た目で、実用性・外見ともに73番のお気入り。 【ステータス】 ★HP:200 ★MP:0 (★の2種合計が500までにおさまるようにすること) *攻撃力:25 *魔力:0 *防御力:20(*の3種合計が100までにおさまるようにすること) 攻撃方法:弓(猛毒つき)
長文失礼します。とりあえず仮の設定をば ジルキオ(担当ジーキル) 出身:帝国領内 所属:帝国軍部 (設定要相談:特務隊とかどうだろう?正規軍よりも自由度が高い運用が可能とか。皇帝の無茶を通す係) 年齢:33歳 ・来歴 祖父、父、母、ジルキオ、妹の5人家族だった。中流階級の市民程度の家庭。彼が天涯孤独となったのは16歳の時である。 (設定要相談:このへんの事情は世界観の歴史や事件と照らし合わせる必要があるのでまだ細かく設定はしません。仮に父は戦死、祖父は老衰、母と妹は流行病としておきます) 独り身になった彼は先帝の時代の不安定で腐敗した情勢が招いた家族の死のようなことを減らすため国の上層に食い込むことを目標とする。当時の国家情報局と繋がりのあったギルドに入った(設定要相談)あと、そこで剣の使い方やその他の隠密技術等を身につけた。先帝が(表向きは)病で急死したことで彼の人生の流れが変わる。 初めてゴルトー卿と会ったのもこの修行時代にあたる。 この辺全部勝手に決められないので要相談で。 ・妹 「彼女は兄に似ず闊達な少女だった。可哀想に、まるで可憐な花の蕾が風に折られるように、13歳の時に亡くなったよ。ジルキオはそのことについてはあまり語りたがらない、聞いても無駄だろう。彼は最近どうしてる?皇帝陛下の覚えめでたいとか。よろしく言っといてくれ。」(古い知人の証言) ・恋愛不感症 彼は他者に対して冷淡なきらいがあるが、それは妹を亡くしたことが発端であると推測される。 喪失への忌避感が他人を大切にすることを恐れさせている。(=基本的に依存体質か) 人が死ぬのは仕方がないことだ、それはいつか訪れるものであると刷り込まれているためか、必ず失ってしまうなら手に入れたいとは思わない、という消極的思考の持ち主。 ただし愛情を完全に失っているわけではない。軍高官で古馴染のゴルトー卿の娘とも親しく、姪っ子を可愛がる程度には甘やかしている。 ・通り名:ヘアリーデュー(=毛むくじゃらの黒犬) いわゆるバーゲストやブラックドッグ(死の象徴。黒い毛皮に燃え盛る目をした大きな犬として現れる凶兆とも)のような扱い。シロッコ卿が皇帝の側に控え宮中で暗躍しているのと反対に、若い頃のジルキオは城下での謀略に従事していた。伸ばし始めていたくしゃくしゃの黒髪と荒んだ佇まいからこのような屈辱的な通り名が定着したのだろう。 (設定要相談:城下のギルドを国が承認(あるいは容認)することでギルドが治安維持や産業振興を行っていたりとか?していて、その中の傭兵系の武装ギルドに出入りしていたとかそういうのもありかな)